TOP > Victoriaリーグ4部(2019年) > バックナンバー > 「King☆Johnnyが3度目の正直で2部制覇!!」
TEAM1234567R
 King☆Johnny     0        0        1        0        0        1        0        2    
 Super New     0        0        0        0        0        0        0        0    
寺下・佐藤(龍)の完封リレー!キンジョニが2016年以来の新タイトル獲得!!
午前中は顔を出していた太陽が一面雲に覆われ、今にも雨粒が落ちてきそうな空模様となった1月12日午後12時55分。
決戦の地・明治神宮野球場を舞台に、この日の第3試合として行われたのは、最高峰リーグへの昇格を決めた若き実力者同士のバトル「King☆Johnny × Super New」の2部リーグ決勝戦である。 戦いの先攻は、2016年にVictoria初参戦を果たし、1年目から最激戦区と言われる3部リーグ王者に輝いたKing☆Johnny。2部昇格後は2年連続で決勝トーナメントで敗れ、2部の高い壁にぶつかるもその悔しさと反省を活かした今季、3度目の正直でファイナルの舞台まで勝ち上がって来た。そんなチームの注目は、GM職を担うNEWリーダー篠崎、チームの1番を務め、走・攻・守で何度もチームに勝利をもたらしてきた村上、安定した守備と卓越した打撃センスに加え、投手もこなすマルチプレイヤー阿久津の3人で形成される通称スタートライアングルだ。 2部・3部制覇の偉業達成には彼らの活躍が必要不可欠である。 対する後攻Super Newは、トーナメント史上最多となる76チームが集結したサマーカップで準優勝した昨季に続き、ハイレベルな2部の激戦を勝ち抜き、2年連続でファイナルの切符を手にした。ヤクルトスワローズのユニフォームをモデルとしており、どのチームより神宮球場が似合うチームの注目選手は、走・攻・守に高い能力を持ち、類稀なバットコントロールに加え、悠々にスタンドを越えるパワーが魅力の柿間であろう。常に積極的な全力プレーでナインを引っ張る主砲は試合前、「昨年のサマーカップでは無念の準優勝だったので、今年こそは優勝を目指して頑張ります! 」と語り、優勝請負人としてチームを初優勝へと導く。また、昨季のファイナルでも見せた複数投手の継投にも注目だ。 そんなファイナル経験者同士が相対する事となった決戦の火蓋は、稲垣(誠)主審のプレーボールで切って落とされ、最初にチャンスを迎えたのはKing☆Johnnyであった。1回はSuper New田中、King☆Johnny寺下の両先発投手が上々の立ち上がりを見せ無得点となるも、2回表にSuper New内野陣のミスが続き、King☆Johnnyが1アウト1,3塁と先制のチャンスを迎える。ここで7番木村が初球スクイズを試みるも空振りとなり、3塁ランナーがタッチアウト。その木村が四球を選び2アウト1,2塁とするも、8番櫻川は三振に倒れ無得点。Super Newは、今季大躍進を遂げた先発投手田中の7種の変化球と緩急を使ったテンポの良い投球でピンチを切り抜けた。
しかし、流れは未だKing☆Johnnyに傾いたまま迎えた3回表、2アウトから代打の篠崎が四球で出塁すると、すかさず盗塁を決め、2アウトながらランナーをスコアリングポジションに進める。続く代打石居は四球を選び、2アウト1,2塁とさらにチャンスが広がったところで、Super Newは島津がマウンドに上がり、打席には4番安永が立つ。どちらも譲れない場面で主砲が振り抜いた打球はセンター前へ。2塁ランナー俊足の篠崎が3塁を回りホームイン、King☆Johnnyが先制点をあげる。 追い付きたいSuper Newの3回裏の攻撃は三者凡退、King☆Johnny先発投手の寺下の好投が続く。何とか流れを引き寄せたいSuper Newは4回からエースの加納をマウンドに送り、4,5回は両者無得点。しかし迎えた6回表、1アウトから4番安永が四球で出塁し、5番平山の進塁打で2アウト2塁と得点圏にランナーを進めると、6番川崎のショートゴロが送球エラーを誘い、この間に2塁ランナーが一気にホームイン。思いがけない形でKing☆Johnnyが追加点をあげ、2-0とリードを広げる。
7回表、Super Newはこの回から登板した松浦 (宏)がセカンド小林の好守などもあり無得点に抑え、3番柿間の好打順から始まる最後の攻撃を迎える。King☆Johnnyは、ここまで無失点と好投していた寺下から佐藤(龍)に投手交代し必勝態勢。3番4番が凡退後、5番佐藤が死球で出塁。ここで代打野口を送るも、佐藤(龍)の渾身のストレートに三振を喫し試合終了。King☆Johnnyが2部・3部制覇の偉業を達成し、MVPにはSuper New強力打線を6回1安打無失点に封じた寺下が選ばれた。 ゲーム後、優勝インタビューに答えた柴崎監督は「今年は既に3試合を消化しており、バッチリ調整してこの日を迎えました。昨年のファイナルのSuper Newさんの試合を動画で見て、複数の投手で継投してくるのではと想定しておりました。いかに初回に点を取れるかと考えておりましたが、なかなかうまくはいかない展開の中、3回に4番安永が先制タイムリーを打ってくれたのは、昨年1年戦ってきた象徴になったのかなと思います」と語り、激闘を振り返った。また「今年1部に自動昇格となりますが、まずは決勝トーナメントに進出できるよう、3月から本格的にやっていきます。1年間ありがとうございました」と話し、来シーズンへの飛躍を誓う言葉で締めくくった。
一方、昨年のサマーカップに続き悔しい準優勝となったSuper New。2年連続のファイナル進出、また2部昇格初年度で1部に自動昇格となったスピード出世ぶりは目を見張るものがあり、誰もが認める素晴らしい功績だ。来季もリーグ戦、トーナメント戦でSuper New旋風を期待したい。
【MVPインタビュー】#34 寺下 太陽
【監督インタビュー】#30 柴崎 健太郎
試合動画、インタビュー動画はこちら ↑