TOP > Victoriaリーグ3部(2014年) > バックナンバー > 「ジャピンが下克上。ワイルドカードからの初戦突破!!」
        TEAM            1        2        3        4        5        6        7        R    
    ジャピン        1        3        0        0        1        0        0        5    
    韋駄天        0        0        0        0        0        1        3        4    
ジャピンが先行逃げ切りで辛勝!韋駄天の怒濤の猛追退け1回戦突破!!
雨予報から一転、秋晴れとなった9月21。この日、東京都練馬区の大泉中央公園野球場を舞台に行われた一戦は、「ジャピン × 韋駄天」の3部リーグ決勝トーナメント1回戦である。

初出場同士の顔合わせとなった戦いの先攻ジャピンは、予選Aブロックでは4位に終わるもワイルドカード枠から復活を遂げ下克上を目論む。 そのチームを指揮する山崎代表兼監督はゲーム前、「ウチは守備でのリズムを攻撃へと繋げるチームなので、まずはエラーをしない事。キーマンを挙げるなら守は先発のエース酒井、攻では1番岸田が塁に出てかき回してくれればウチのペースに持っていけるかなという感じです。何とかワイルドカード枠に入れたので、胸を借りるつもりで大事に戦いたいと思います」とコメント。またディフェンスのキーとなる先発酒井は、「正直、予選の戦いでは打たれていないので、打線が打ってくれれば後は自分が何とかします」と言葉数少ないながらも力強く意気込みを語った。

対する後攻の韋駄天は、チームの要である横山監督を中心に保たれた攻守のバランスを武器とする。その横山監督は、「参加してきた大会では久しぶりに予選突破を果たしての決勝トーナメントなので、相手どうこうよりも自分達は挑戦者という気持ちで挑みます。ポイントとしてはミスをせず、相手の隙をつく野球が出来るかですね」とゲーム前にコメント。続いて話を伺った先発の高田は、「ウチは守りで勝ってきたチームなので、自分のピッチングとしてはフォアボールを出さずに打たせて取る事を心掛けて投げたいと思います」と語り、攻撃でも4番を担う男が攻守のキープレーヤーとなる。

そんな両雄の激突は午後3時のプレーボールで始まり、まずはジャピン打線が魅せる展開となる。初回、1アウトから2番小野がレフトオーバーの2ベースヒットでチャンスメイクを図ると、続く3番森田が高田の投じた2球目ストレートをライトへと弾き返し、難なく先制に成功。
更には2回、再び1アウトから8番酒井、9番渡邊(龍)、1番岸田の3連打で満塁のチャンスを作り出すと、絶好調の2番小野が今度はセンターへ走者一掃となるタイムリー3ベースヒットを放ち一挙3得点。序盤にして大きな4点のアドバンテージを奪った。

するとゲーム前の言葉通り、打線の奮起にエース酒井が力投で応える。
2回の三者凡退以外は四球やエラーから再三得点圏にランナーを背負うが、そこからの粘り強さは流石の一言。4回に初ヒットとなる2ベースを浴び、そこから満塁のピンチを背負うがここでも気迫の投球を見せ、決して韋駄天打線に決定打を許さない。
そんなエースの踏ん張りで最大のピンチを脱したジャピンは直後の5回表、2アウトながら3塁の場面を演出すると、途中出場で初打席を迎えた6番田名網がセンター前へとタイムリーを放ち5点目を奪取。まさに投打で本領を発揮し、ゲームを完全に支配した。

だが、5対0のまま迎えた終盤6回裏、ここまでチャンスこそ作れど1点の遠かった韋駄天攻撃陣が、遂にジャピンディフェンスの壁を破る。
5回からリリーフの2番手岸田に僅か6球で2アウトを取られるも、5番米村が右中間へと運ぶ2ベースヒットでチャンスメイクすると、6番南が初球をレフト前に弾き返し1点目。
更に最終回、この回突如乱れたジャピン守備陣のミスから2点を奪うと、4番高田のタイムリーで3点目を奪い1点差にまで詰め寄る。しかし、そんな怒濤の猛追も反撃の口火を切った5番米村がファーストゴロに倒れ、一瞬描いた大逆転勝利にはあと一歩及ばなかった。
それでも今日見せた韋駄天ナインの諦めない姿勢は、必ずや来季へと繋がるだろう。

一方、勝利を掴むも終盤の足踏みが課題となってしまったジャピン。
ゲーム後山崎代表兼監督は、「最後はヒヤヒヤしましたね。改めて野球の怖さを知りました」と反省を語り、次戦相対する昨年の準優勝チーム球命隊との一戦に向けては「各自、自主練などでコンディションを整える事が大事ですね。そうすれば結果は付いてくると思います」と闘志を燃やした。
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