TOP > Victoriaリーグ3部(2016年) > バックナンバー > 「エース藤尾が投打で奮闘!King☆Johnnyがデビュー戦を華麗に制す!!」
TEAM1234567R
            黒百合        0        1        0        0        0        0        0        1    
      King☆Johnny         2        0        1        0        1        1        ×        5    
攻守で圧巻のパフォーマンス!!King☆Johnnyが納得の好スタートを切る!!
肌寒かった先週の天候から一転、春本番を感じさせる暖かさとなった3月20日。
この日、東京都足立区の東綾瀬公園野球場では3部リーグEブロックの戦い、「黒百合 対 King☆Johnny」の一戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、今季から新天地となる3部リーグの戦いに挑む黒百合。そのチームを束ねる野田監督がこの日不在のため、代わって指揮を執る有村主将はゲーム前、「昨年は2部リーグに挑戦して結果を残せなかったので、今シーズンはレベルを1つ落としてでも勝ちに拘った野球をしたいという事から3部でプロ球場を目指す事にしました。今日が今季初の公式戦になるのでまずは怪我をしない事と、平常心でいつも通りのプレーをする事が重要になってくると思います。勝負のポイントとしては、やはり一番は先発のエース遠藤がどこまで投げてくれるかですね。攻撃面では4番の小平が如何に仕事をしてくれるかに懸かっていると思います」と話し、新たなステージで挑む大事な初戦に気持ちを高める。
また、主将からの大きな期待を背負いマウンドに上がるエース遠藤は、「今日は今シーズン4試合目の登板になるのですが、ここまでそこそこ良い感じに仕上がってると思うので、持ち味である打たせて取るピッチングで抑えられたらなと思います。特に今季は、最低でも決勝トーナメントに進むという事を目標にしているので、1つでも多くの勝利に貢献したいなと思います」とコメントし、心に必勝を誓う。
対する後攻は、初参戦ながらも優勝候補の一角を担う足立の雄King☆Johnny。総勢35名の部員を有するチームの指揮官である柴崎監督はゲーム前、「これまで色々な大会に出てきましたが、やはり西武ドームなどの大舞台で決勝戦をやりたいなという気持ちからVictoriaに参加させて貰いました。そんな目標のためにも今日の初戦を取るという事は大きな意味を持っていると思うので、攻守両面で期待出来る布陣を揃えたつもりですし、この試合の前に1ゲーム熟して気持ちも高めて来たので準備万端です。とにかく相手の黒百合さんは、これまであまり対戦経験の無い練馬区のチームさんなので非常に楽しみですね」と語り、デビュー戦での初勝利に気合い十分といった様子。
また、直前の試合で完封しながらも自ら志願し連投のマウンドに上がる藤尾は、「絶対に落とせない初戦なので、何としても勝つという気持ちだけですね。調子としても良い状態なので思い切って投げたいと思います」と意気込みを語り、King☆Johnnyが誇る左右2枚看板のエース右腕としてチームを勝利へ導く。

そんな両雄が凌ぎを削り合う事となった対決は午後3時のプレーボールでスタートし、先にゲームの主導権を握ったのはKing☆Johnnyサイドだった。
1回表、黒百合上位打線と相対した先発の藤尾が1番宮崎、2番堀を空振り三振に切って取ると、続く3番佐々木に至っては僅か3球で見逃し三振に封じ、三者連続三振と衝撃の立ち上がりを披露。すると、エースが見せつけたいきなりの奪三振SHOWで一気に流れを引き寄せたKing☆Johnnyはその裏、1アウトからセンターオーバーの2ベースヒットで出塁した2番佐藤を得点圏に置いた場面で迎えた4番藤尾が、追い込まれながらも左中間へと弾き返すタイムリーヒットを放ち1点を先制。攻撃面でも中軸を担う藤尾がピッチングのみならずバットでもチームを勢いづけると、続く5番木下にも三遊間を破るタイムリーが生まれ追加点。初回の攻防から圧巻のパフォーマンスを見せつけ、幸先良く2点の先取に成功する。

一方、早くも追いかける立場となった黒百合だったが直後の2回表、簡単に流れを渡してなるものかと奮起。1アウトからチームリーダーである5番有村の放ったセンター前ヒットをきっかけに2アウトながら2、3塁のチャンスを作り出しプレッシャーを掛けると、8番伊東を迎えた場面でKing☆Johnnyバッテリーにワイルドピッチのミスが生じ、すかさず1点を取り返す。しかし、尚もチャンスは続いたものの藤尾に抑え込まれ一気に同点の機会を逃すと、続く3回表にも同じく2アウト2、3塁のチャンスを活かせず、傾きかけた流れを捉まえ切れない。
方や続けざまに招いたピンチを最少失点で切り抜けたKing☆Johnnyは3回裏、この回先頭の1番瀧口が四球出塁から盗塁成功とリードオフマンとしての役割を果たしチャンスメイクすると、続く2番佐藤の放ったこの日2本目となるヒットがライトへの芸術的なタイムリーとなり3点目を獲得。更に好調な打線は、終盤5回裏にも相手の失策で1点を加えリードを広げれば、迎えた6回裏には先頭打者の5番木下がレフトスタンドへ一直線に飛び込むソロHRを放ち、マウンドから遠藤を引きずり降ろすと共に試合を決定づける。
すると、2回の失点以降黒百合打線をストレート主体のピッッチングでねじ伏せてきた藤尾が、最終回もきっちりと0で抑えゲームセット。初回から見せつけた鮮やかな先制攻撃に始まり、終始攻撃の手を緩めなかったオフェンス陣。また、勿体ない1失点こそあったものの7回9奪三振の力投で期待に応えたエース藤尾を中心に、堅いディフェンスで黒百合の反撃を封じたKing☆Johnnyがまさに攻守で圧倒し、Victoriaデビュー戦を勝利で飾った。

ゲーム後、勝利インタビューに答えた柴崎監督は「今日のゲームは普段通り力みなく出来たんじゃないですかね。特に重要視している初回の攻撃から幸先良く2点を奪えましたし、あれでナインの気持ちもリラックスしたのかなと思います。中でも藤尾が前の試合から合わせて14イニングを完投と頑張ってくれましたし、内容としても2回のワイルドピッチ以外はほぼ完璧だったと思います。ウチは守りという部分を第一に置いているので、今日も守りでのリズムが攻撃に繋がったと思いますし、これからもそこを徹底してやっていきたいなと思います」と語り、最高のスタートに満足げな表情を浮かべた。
一方、再三のチャンスを逃してしまった事で流れを失い、勝利をも掴み損ねてしまった黒百合。ゲーム後、戦いを振り返った有村主将は、「本当に強いチームでしたね。特に初回の2失点は痛かったですし、攻撃面でも素晴らしい相手ピッチャーに抑え込まれ完敗です。ただ、これで終わった訳ではないので、ここからしっかりとレベルアップを図って今後の戦いに繋げていきたいと思います」とコメントし、次戦からの巻き返しを誓った。
【MVPインタビュー】 #16 藤尾 大康 【監督インタビュー】 #30 柴崎 健太郎 試合動画、インタビュー動画はこちら ↑