TOP > Victoriaリーグ3部(2016年) > バックナンバー > 「Albatrossが逆転勝利!壮絶な乱打戦を制し2連勝!!」
TEAM1234567R
      岡島BBC          1        0        3        1        1        0        -        6    
      Albatross          4        1        0        3        0        ×        -        8    
佐藤の好リリーフ光る!Albatrossが小技を絡めた鮮やかな攻撃を披露!!
梅雨の中休みで晴れ間が覗いた6月12日。この日、東京都世田谷区の玉川野毛町公園野球場では3部リーグAブロックのバトル、「岡島ベースボールクラブ 対 Albatross」の一戦が繰り広げられた。
戦いの先攻は、Victoria初年度から参戦を果たし、今季で6シーズン目を数える歴戦の雄・岡島ベースボールクラブ。だが、過去5年の成績を振り返ってみると、正直納得のいく結果を残せていないというのが本音であろう。それ故、今季こその飛躍を誓う彼らが1勝1敗1分で臨む今日の4戦目は正に今シーズンの行く末を占う重要な一戦となる。
そんなチームを妻である今村代表兼監督と共に率いる坪木キャプテンはゲーム前、「今日は絶対に負けられない試合なので、全員が一丸となって死に物狂いで挑みたいと思っています。勝負のポイントとしては立ち上がりですね。いつも先制されて追いかける展開になってしまっているので、初回の攻防には気をつけたいですね。なので先ずは初回、1番森下からの攻撃で何とか先取点を取って、先にゲームの流れを掴めればなと思います。とにかく勝てるように全力で頑張ります」と気合い十分。
また、リードオフマンとして活躍を期待される森下は、「ここまでの3試合、初回に出塁出来てないので、自分の持ち味である足を活かして先制点に繋がるプレーをしたいなと思っています。とにかく今まで通り来た球をしっかりミートするという意識で打席に入りたいと思いますし、先ずは塁に出てチャンスメイク出来るように頑張ります」と語り、若き切り込み隊長が静かに闘志を燃やす。
対する後攻は、昨年初出場ながらブロック首位通過を果たし大いに存在感を示したものの、決勝Tではまさかの1回戦敗退と苦渋を味わっただけに今季をリベンジシーズンと銘打ったAlbatross。そんな更なる高みへと挑戦するチームの指揮官としてタクトを振る阿部代表兼主将はゲーム前、「今日は負けたら終わりだくらい大事なゲームだと思っているので、何としても勝ちにいきたいと思っています。勝負のポイントとしては、先ずは先制点を取る事ですね。ウチは決して打線が強い方ではないので、チャンスメーカーである2番佐藤を含めた上位打線で如何に点数を取れるかが鍵だと思います。あとは相手のミスを突いていくしかないので、最後は我慢比べですね。まぁ自分達もミスはすると思いますし、それでも如何に開き直って出来るかだと思うので、何とかして先に流れを掴めれば良い結果に繋がるんじゃないですかね」と話し、勝利への強い覚悟を窺わせる。
また、キーマンに名前の挙がった佐藤は、「自分の武器である足を活かしたバッティングで塁に出れば、あとはクリンアップが還してくれると思うので、自分自身はどんな形でもいいから出塁する事が役割だと思っています。とにかく負けは許されないので、勝利のために一生懸命頑張りたいと思います」とコメントし、チーム一のスピードスターが躍動を誓った。

そんな両雄が共に勝ち越しを懸け争う事となった戦いの火蓋は午後1時のプレーボールで切って落とされ、ゲームは序盤から激しい点の取り合いとなった。
1回表、岡島ベースボールクラブの1番森下が死球出塁に加え盗塁と、相手守備陣が見せた隙を逃さず一気に3塁まで落し入れると、続く2番坪木の放ったピッチャーゴロの間に難なくホームイン。キーマン森下がゲーム前に宣言した通りにダイヤモンドを颯爽と駆け巡り、チームに先制点を齎す。
だがゲームは直後の1回裏だった。幸先良く先制点を奪ったにも関わらず何故かピリッとしない岡島ベースボールクラブは、1アウトからAlbatrossのキーマンである2番佐藤が仕掛けたセフティーバントをキャッチャー小野が処理を焦り出塁を許すと、女房役のミスでペースを乱したのか先発の鈴木が3番中山、4番穴田に連続死球を与え満塁。更に一度生じた負の連鎖は止まらず、5番伊藤の打球を捕球したサード坪木がホームへ悪送球をし2塁ランナーまでも生還させてしまうと、その後今季から定められたコリジョンルールでの失点に7番島田のスクイズでも追加点を奪われ4対1。懸念していた立ち上がりにミスを連発し、あっという間に逆転を許してしまう。
すると、流れを失った岡島ベースボールクラブは続く2回裏にも先発鈴木、2番手森下の乱調から押し出しの1点を与えてしまい、その差を4点に広げてしまう。
一方、阿部代表の思惑通り相手のミスに付け込んだ攻撃で一気にゲームをひっくり返し優位に立ったAlbatross。しかし迎えた中盤、このままでは終われないと反撃に転じた岡島ベースボールクラブの猛攻に遭う。3回表、1アウトから1番森下、2番坪木のチャンスメイクにより2、3塁の場面を作られると、迎えた3番岡本にセンターへの2点タイムリーを浴び5対3。更に四球、進塁打で2アウトながら再び2、3塁のピンチを招いた所で6番飯塚に同じくセンター前へと弾き返され1点差に詰め寄られると、続く4回表には9番笠島にセンターオーバーのタイムリー2ベースヒットを許し同点。序盤に奪った4点のアドバンテージを守り切る事が出来ず、ゲームを振り出しに戻されてしまう。
だがそれでも、追いつかれた直後の4回裏だった。この試合初めて円陣を組み、改めて気合いを入れ直したAlbatrossは、先頭の1番阿部が魂で選んだフォアボールをきかっけに連続四死球でノーアウト満塁のビッグチャンスを演出すると、4番穴田が叩き付けたセカンドゴロの間にサードランナーの阿部がホームに還り1点を勝ち越し。更には尚も続くチャンスで途中出場の5番反町に値千金の2点タイムリーが飛び出し8対5。追いつかれた事で一段階ギアを上げたAlbatross打線が岡島ベースボールクラブの押せ押せムードを打ち消すかの如く一挙3点を奪い、再び流れを引き戻す。
すると、再リードに成功したAlbatrossは5回途中ピンチの場面でマウンドに上がった2番手佐藤が好リリーフを披露すれば、チームリーダーとしてナインを鼓舞し続けた阿部のファインプレーなどで最後まで諦めない岡島ベースボールクラブの反撃を1点に止め逃げ切り勝ち。壮絶なシーソーゲームを8対6のスコアで制し、価値ある2勝目を手にした。

ゲーム後、勝利インタビューに答えた阿部代表兼主将は「やはり予想通り我慢の展開になりましたが、非常にウチらしいゲームが出来たんじゃないかなと思います。ヒット1本ながらバント、エンドランなどでかき回せたのが良かったと思いますし、追いつかれはしましたがリリーフの佐藤が流れを変える好投を見せてくれたので、その辺で勝利を確信しましたね。とにかく今年は昨年のリベンジをしたいと思っているので、今日みたいにミスをしてもみんなでカバーしながらやっていきたいと思います」と語り、終始笑顔で勝利の余韻に浸った。
一方、先制点に然り中盤怒濤の同点劇と良い攻撃を見せただけにディフェンス面での失態が悔やまれる岡島ベースボールクラブ。ゲーム後話しを伺った坪木キャプテンは、「今日のゲームは自滅の一言ですね。ホント、勿体無いプレーばかりでしたね。点の取り方に関してはこっちの方が良い形で取れていたので完全に自滅です。まぁでも、ここで下を向いても仕方ないので、残り2戦をしっかり勝てるようにもう一度みんなで話し合って出直します」と話し、僅かな望みへと気持ちを新たにした。
【MVPインタビュー】 #21 佐藤 大介
【代表インタビュー】 #10 阿部 寛明
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