TOP > Victoriaリーグ3部(2017年) > バックナンバー > 「ブレーブスがシーソーゲームを制し最激戦区3部リーグを制覇!!」
TEAM1234567R
    Big Dipper        1        0        1        1        0        0        0        3    
    ブレーブス        0        1        2        1        0        0        ×        4    
投打の主役が揃って活躍!!ブレーブスが3投手の継投で新星対決を制す!!
2017年もいよいよ年の瀬を迎えた12月24日のクリスマスイブ。この日、決戦の地・明治神宮野球場では、ファイナル第2ラウンドの第1試合にしてリーグ最激戦区の王者を決める戦い、「Big Dipper 対 ブレーブス」の3部リーグ決勝戦が行われた。 戦いの先攻は、結成僅か1年足らずながら、今季の戦いを通し揺るぎない絆で結束された集団へと成長を遂げると共にチームスローガンである”全力野球”を貫き、この神宮決戦まで勝ち上がってきた新星Big Dipper。そんな結成間もないチームを束ね、決勝まで導いてきた指揮官の村上監督はゲーム前、「この日に向けてしっかり試合をこなしてきたので、状態としては非常に良い感じだと思いますし、気負わず平常心で戦えれば結果は付いてくるのかなと思っています。勝負のポイントとしては、注目選手に挙げた阿部、小川、平野の3選手が如何に活躍してくれるかですね。中でも、先発ピッチャーで4番の平野には大いに期待しています。まぁここまで来たら何が何でも優勝して1年を締めくくりたいと思っているので、全力を尽くして頑張ります」と語り、結成yearでのタイトル獲得へ気合い十分。
また、投打での躍動を期待される平野は、「実は若干肩を痛めていて状態としては万全とは言えないんですが、ここまで来たら痛いの痒いのと言ってはいられないので、最後まで全力で投げ切ろうと思います。また、この明治神宮野球場は大学生の時に来れなかった舞台なので、気持ちも昂っています。とにかく今日は今季の最終戦なので、何とか勝って良い1年だったなと思えるように頑張りたいですね」と話し、決戦を前に気持ちを奮い立たす。 対する後攻は、Big Dipper同様、初参戦にして初優勝に王手をかける若き新星ブレーブス。その最大の強みは、Enjoy野球精神の中に秘めた強き闘争心と高きポテンシャルにある。そんな成長著しいチームを率いる吉添(貴)代表はゲーム前、「こんな荒削りな選手達ですけど、その分大舞台にも臆する事はないと思うので、とにかく楽しんでやってもらいたいですね。勝利のポイントとしては、やはりピッチャー陣の出来次第ですかね。先発、2番手を任せようと思ってる矢内、宮田の若手2人は勿論ですが、復活したエース石川の頑張りには期待しています。一方の攻撃面に関してはあまり心配はしていないので、積極的にバットを振ってもらえれば自と結果は出るのかなと思っています。まぁ初参戦の身としては背負う物も失う物も何もないので、気楽にこの舞台を楽しんで、最後に優勝出来れば最高だなと思います」とコメントし、虎視眈々と初タイトル奪取を狙う。
また、勝負のカギを握る投手陣の中でも一番のキープレーヤーとして名前の挙がったエース石川は、「調子としては万全なので、変な緊張もありませんし、とにかく相手を寄せ付けないようなピッチングが出来ればなと思っています。ただ、先発ではない分、どんな場面でマウンドに上がるか分からないので、スタートから準備だけしっかりしておきたいなと思っています。ここまで来たら優勝出来るように頑張るだけです」と話し、完全復活を証明する上でも大いなる奮投を誓った。 そんな初参戦同士の新鋭が神宮の舞台で雌雄を決する事となった決戦の火蓋は、午前7時40分、稲垣(誠)主審のプレーボールで切って落とされ、ゲームは序盤から一進一退のシーソーゲームが展開された。
先ずは1回表、Big Dipperの強力1、2番コンビである小芝、小川が四球、ヒットでチャンスメイクを果たすと、3番阿部の放ったセカンドゴロが併殺崩れに加え、相手守備陣の乱れを誘う一打となり1点を先制すれば、対するブレーブスも2回裏、四球出塁を果たした5番伊藤の盗塁成功でノーアウト2塁のチャンスを作り出すと、続く6番松村がライト線に落ちるタイムリーヒットを放ち1対1。取られた取り返すまでと言わんばかりに、すぐさまゲームを振り出しに戻す。
すると、そんなブレーブスは直後の3回表、Big Dipperの5番林田にタイムリーを浴び、再び1点のリードを許すも迎えた3回裏、2番石津のヒット、盗塁によるチャンスメイクで得点圏にランナーを置くと、この日4番DHに据わった羽田がその期待に応えるが如く、三遊間を破るタイムリーを放ち2対2。更には、一打席目で既にライト前へのタイムリーを放っている6番松村が、今度はレフト前へとタイムリーヒットを放ち2対3と逆転。試合前、吉添(貴)代表が「攻撃面に関しては心配していません」と語ったように、積極的な攻撃で一気に主導権を握り返した。 一方、反対に追う展開となってしまったBig Dipperだが、こちらも攻撃力に関しては決して負けてはいない。ゲームをひっくり返された直後の4回表、この回先頭の7番永吉が四球、盗塁、進塁打で3塁にまで進むと、迎えた9番川井の放ったショートゴロがタイムリー内野安打となり3対3。簡単にゲームの流れを譲ってなるものかと、すかさず同点とする。
しかしこの日、攻撃力で上をいっていたのはブレーブス打線だった。再び点を取られた直後の4回裏、この回先頭の9番吉添(直)が放ったセンター前ヒットをきっかけに2アウトながら1、3塁のチャンスを演出すると、迎えた4番羽田がBig Dipper先発平野の投じた渾身のストレートをセンターへと弾き返すタイムリーを放ち勝ち越し。3回の同点打に続き4回の逆転打と主砲が2本のタイムリーでチームを鼓舞する。
すると両者のバトルはその後、序盤の乱打戦から一転、中盤以降は手に汗握る投手戦の展開となる。だがそんな展開でもゲームを掌握したのは、主砲の奮起などオフェンス面から流れを掴んだブレーブスサイド。中でも3回途中からマウンドに上がったエース石川の力投は見事で、特に終盤6、7回のピッチングは何れも三者凡退とBig Dipperの反撃を完全シャットアウト。新星同士となった注目のバトルは、投打の主役がきっちりと仕事を果たしたブレーブスが1点差を守り切る形で勝利を飾り、Victoria初タイトルを獲得した。 ゲーム後、優勝インタビューに答えた吉添(貴)代表は、「うるさく、楽しくやっていたんですけど、優勝出来た事は本当に嬉しく思います。試合展開としても4番の羽田がしっかりバットでチームを引っ張ってくれましたし、守りの面でも最後はエースで締められたので凄く良かったなと思います。今季は初参戦とあって進め方とか色々と不備があったと思いますが、この優勝を糧に来季の2部リーグでも優勝出来るようにチーム一丸となって頑張りたいと思います」と語り、モットーであるEnjoy野球での更なる高みを目指した。
一方、華麗な先制攻撃でスタートダッシュを決めるなど、決して引けをとらないパフォーマンスを見せつけるも、終盤にかけての攻撃面で精彩を欠き準優勝に終わったBig Dipper。締めくくりこそ悔しい結果に終わったが、結成1年足らずの彼らが最激戦区の戦いを勝ち抜き決勝まで駒を進めた事には、あっぱれの一言。そして、この大舞台で味わった経験はチームの更なる進化に繋がり、強いては新たな戦いの場となる2部リーグでの奮起へと繋がる大きな糧となったに違いない。
【MVPインタビュー】 #18 羽田 飛鳥
【監督インタビュー】 #30 吉添 貴幸
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