TOP > スプリングカップ2018 > バックナンバー > 「死闘の末に掴んだ檜舞台!風船会FARAWAYSが初出場でファイナル進出!!」
TEAM1234567R
        GOLGO B.C      0        2        0        0        0        0        0        2    
  風船会FARAWAYS      0        0        0        3        0        0        0        3    
佐藤&伊藤が投打のHERO!風船会FARAWAYSが劇的逆転勝利で決勝進出!!
先週に引き続き、猛烈な暑さとなった7月22日。この日も各地で数々の熱戦が繰り広げられる中、埼玉県さいたま市の大宮健保グランドでは、今季初のセミファイナルとなる一戦、「GOLGO B.C × 風船会FARAWAYS」のスプリングカップ2018準決勝戦が行われた。 戦いの先攻は、2015シーズンの2部リーグ制覇以来となる頂点奪取へ邁進するGOLGO B.C。そんな彼らはここ2年、トップリーグの戦いを含め苦しいシーズンが続いていたものの、今季はこれまでチームを引っ張ってきたベテラン勢の奮起に加え、若手の台頭が際立つなどモチベーション、コンディション共に絶好調。そのチームを率いる山田監督はゲーム前、「今年はようやく若手の活躍が光るようになって、ベテラン勢との融合が上手くいっているので、チーム状態としては非常に良いです。中でも特に良いのはディフェンス面ですね。新戦力のピッチャー佐久間が加入してくれたので長谷川との2枚エースという形がとれているので、守備から良い流れを生み出していけてるのかなと思います。今日のゲームもその佐久間にまずは頑張ってもらって、あとは継投のタイミングですかね。打つ方に関してウチは大きいのを打てるチームではないので、コツコツと1つずつランナーを進めていって点数を積み重ねていけたらなと思います。とにかくここまで来たら負けられないので、チーム一丸で勝ちを掴み取れるよう頑張ります」と語り、3年振りのファイナルへと気合い十分。
また、キープレーヤーとして先発マウンドを任された佐久間は、「バックはみんな良い先輩で投げやすいので、自分はバックを信じて思い切って投げるだけだと思っています。調子としては投げてみないと分からない部分がありますが、キャッチャー江見さんの配球に従って全力で腕を振っていきたいと思います。とにかく決勝進出が掛かった大事なゲームなので一生懸命頑張ります」と話し、熱投を約束した。 対する後攻は、初参戦にして一気にファイナル進出、さらには優勝という二文字を奪取すべく激闘を勝ち上がってきた風船会FARAWAYS。そんな初の栄冠へと突き進むチームの司令塔である本村キャプテンはゲーム前、「今大会は初戦からそうですが1個も楽な戦いはなかったので、この試合も間違いなく厳しい戦いにはなると思いますが、どんな展開になっても声を枯らさずに自分達の勢いと力を信じて決勝進出を決めたいと思います。勝負のポイントとしては、守備面に関して不安はないので、攻撃面の奮起に掛かってくるかなと思います。中でもキーマンを挙げるとしたら、8番を打つ佐藤(竜)ですかね。彼は元々1番を打っていた選手なので、下位からもチャンスを作って得点に繋げられたら優位にゲーム運びが出来るのかなと思います。簡単ではないと思いますが、せっかくのチャンスなので、決勝に進めるよう頑張ります」とコメントし、こちらも勝負の一戦を前に気合い十分。
また、活躍を期待された佐藤(竜)は、「ここまで全然打てていなかったのですが、ここ数試合は良い感じになってきているので、今日こそは何とかチームの為になれるように元気を出して泥臭く頑張りたいと思います」と話し、チームを勝利へと導くべく躍動を誓った。 そんな両雄が相対する事となった大一番の火蓋は、午前10時ジャストのプレーボールで切って落とされ、ゲームを先に動かしたのはGOLGO B.Cだった。
2回表、この回先頭の5番吉田が技ありのセンター前ヒットで出塁すれば、続く6番中野の送りバントが相手守備のミスを誘う絶妙な一打となり1アウト3塁。さらに続く7番中島が四球を選び1、3塁とすると、迎えた8番江見の放ったピッチャーゴロが鉄壁を誇る風船会ディフェンスのミスを誘発し、一気に2点を先制。ゲーム序盤にして大きな大きな先取点を奪取し、がっちりと主導権を握る。すると、早々に打線の援護をもらった佐久間が初回に続き2回も三者凡退に封じ自身のピッチングを加速させると、3回に迎えたこの試合初めてとなるピンチの場面も気迫の投球で無失点に抑え、山田監督の期待を上回る抜群のパフォーマンスで応える。
一方、その佐久間の前に抑え込まれ、なかなか反撃の糸口を掴めない風船会FARAWAYS。だがそんな中迎えた4回裏、この回先頭2番佐々木(滉)の四球出塁に4番高橋が強烈なセンター前ヒットで繋ぐなど1アウト2、3塁の場面を演出すると、このチャンスに迎えた5番伊藤が「前の打席でスライダーを多めに投げられていたので、狙っていきました」と試合後語った一打は、佐久間のスライダーをレフトへと豪快に弾き返すランニングHRとなり一挙3得点。中盤にして遂にゲームをひっくり返した。
すると、この鮮やかな逆転劇で完全に息を吹き返した佐藤(路)が終盤以降は圧巻のピッチングを披露。直後の5回表を三者凡退に抑えれば、6回は2アウト1、2塁のピンチを背負うも、相対した9番川崎をファーストゴロに仕留め無失点。さらに、最終7回は2アウトから同点のランナーを四球で出すも、最後は4番大山をセカンドライナーに抑えゲームセット。伊藤が見せつけた豪快な一発も然る事ながら、灼熱の天候の中7回を1人で投げ抜く気迫のピッチングを貫いた佐藤(路)の熱投が光った風船会FARAWAYSが白熱の拮抗ゲームを1点差で制し、見事初出場でファイナル進出を決めた。 ゲーム後、勝利インタビューに答えた本村キャプテンは「本当に苦しい試合でキツかったですけど、チーム一丸でGOLGOさんの猛攻を凌いで勝利する事が出来たので、まさに草野球の醍醐味が詰まった熱い試合になったかなと思います。打つ方では伊藤が良い場面で集中力をもって打ってくれましたし、投げては佐藤(路)がこの気温の中投げ切ってくれたので、本当に今日は彼を称えてあげたいと思います。ただ、チームとしてはまだまだ課題があるので、決勝戦までに各々が力を高めて、必ず優勝したいなと思います」と語り、快心の勝利に笑みを浮かべつつ、最後は初優勝を力強く誓う言葉で締めくくった。
一方、勝負の一戦で価値ある先制点を奪うなどして試合を優位に進めるも、中盤の一撃で流れを失い勝利が手の中から滑り落ちる結果となってしまったGOLGO陣営。ゲーム後、山田監督は「まだまだ勝つチームじゃないって事ですね。相手はワンチャンスをモノに出来たのに、ウチは先制点以降のチャンスを掴めなかったので、そこの差かなと思いますね。非常に残念ではありますが、残るリーグ、サマー、オータムの方で何とか決勝進出を目指して頑張っていきたいと思います」と話し、悔しさを滲ませつつも、最後は残る大会でのさらなる奮起を誓った。
【MVPインタビュー】 #24 伊藤 博祐
【主将インタビュー】 #7 本村 雅彦
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