TOP > スプリングカップ2022 > バックナンバー > 「Which Win!?(スプリングカップ2022総括&決勝進出チーム特集)」
今季も過去最多64チームが集結!新星も存在感を示した第12回大会の結末は!?
立春を過ぎ本格的な春の訪れが待たれる2022年2月末、センバツ甲子園よりも一足早く、関東最大規模と言っても過言ではない春のビッグトーナメント、Victoriaスプリングカップ2022が開幕した。今季も2021年に続き過去最多の64チームが参加し、激戦を勝ち進んだベスト8のチームは近年実績を積む猛者達がズラりと顔を並べ、順当な勝ち上がりとなった。 参加64チームの名前を見るとVictoriaでも馴染み深いチームが名を連ねたが、その中でも今季より参戦したニューカマーにスポットを当てたい。先ず青梅市で数々のタイトルを獲得したファンシーズは、初戦の取材試合で息をのむ投手戦を制し勢いに乗ると、2回戦は池永の決勝弾に新井・山田の鉄壁リレーでADDAXS相手に7-1で勝利を飾り、3回戦はあと一歩のところで王者戦極-SENGOKUに敗れるも初参戦でベスト16進出は目を見張るものがあった。同じくベスト16に進出したフリーステップは、初戦の取材試合で強豪の青木製作所Snugs相手にサドンデスまで及ぶ死闘を制し、ベスト8を掛けた一戦ではD'LLERS相手に惜敗するも存在感を示した。そして初出場の企業チームTHK株式会社萩中サンダースSAMURAI.BOYS.NEOと下して勢いに乗り、迎えた3回戦の湾岸ベースボーイズとの試合は最終回に追い上げを見せるも1-0とあと一歩のところで涙を飲んだが、強豪相手に互角の戦いを演じたことは自信となるに違いない。 ベスト8には若手の有望株BIGFACE下町TempestD'LLERSが激戦を勝ち進み、更には青霧が上位進出チームの中で唯一の3部リーグからの大躍進と、成城大学野球部OBを中心としたチームワークを武器に来季はファイナル進出を狙う。
そして参加64チームの中、12回目のチャンピオンの座を神宮の舞台で争うのは、昨季Victoria3冠を達成した戦極-SENGOKUと、スプリング3連覇を目論むPIECEとなった。 戦極-SENGOKUは参加全チームから徹底マークをされながらも初戦のT-Five戦で接戦をものにして勢いに乗ると2回戦以降も強豪を次々に倒し、迎えた準決勝の湾岸ベースボーイズ戦では5本塁打の一発攻勢で圧倒し、2年連続のファイナル進出の切符を掴んだ。一方、春の戦い方を知り尽くすPIECEは初戦から厳しい戦いを演じるも接戦を勝ち切る攻略法は見事なもので、準決勝の佐川グローバルロジスティクス株式会社戦では死闘となった乱打戦を見事に制し3年連続の決勝戦へ駒を進めた。 昨季Victoria3冠の戦極-SENGOKUとスプリング3連覇を狙うPIECEが大方の予想通りの順当な勝ち上がりとなり、近年のVictoriaの戦績を見てみると2022年春の頂上決戦は「絶対王者」の称号を掛けた争いへと値するに違いない。Victoriaファイナルのオープニングゲームから大注目の一戦は、12月10日の8時30分にゴングが鳴る!!
2021年シーズン3冠の偉業達成で、もはやVictoriaで圧倒的な知名度を誇る戦極-SENGOKU-。「戦うことを極める」とチーム名の由来となったこの言葉は、今季もその言葉に値する戦いぶりを見せつけてくれた。
2019年に発足し僅か4年でここまでのチームを創り上げてきたが、チーム立ち上げ当初メンバーは僅か9名と、どこにでもある草野球チームからスタートした。Victoriaには結成2年目の2020年から参戦を決め、初年度は惜しくもプロスタ進出を阻まれたが、旋風を巻き起こした2021年シーズンは積極的に補強を進めたことが功を奏し3部リーグ制覇、そしてトーナメントは夏・秋制覇と史上初の3冠を達成した。
今季のスプリングカップの戦いぶりを振り返ると、初戦のT-Five戦は先制点を許すも谷津の決勝弾に3投手による継投リレーで、辛くも初戦を3-2で突破した。2回戦以降は戦極-SENGOKU-打線も目を覚まし、1試合平均7得点の攻撃力を武器に一気に決勝戦へと駒を進めた。
決勝進出へのポイントとなった攻撃陣を見てみるとリードオフマンの杉浦、関がヒットや四球で出塁しチャンスを作るとクリーンアップの谷津、吉田、杉山でランナーを返す。更には下位打線にも好打者の藤田、酒井、渡部が控えており、どこからでも点が取れるのが戦極-SENGOKU-の特徴だ。投手陣は佐久間、下野を中心に四死球が少なくゲームメイク能力に長けており、故障で離脱した昨季Victoriaベスト9の大和田の分を酒井、杉山が先発・リリーフでカバーし、昨年同様の厚さがある。
そのバックを守る内野陣は渡部、杉山、谷津を中心とし確実な守備でチームを盛り立て、ファーストの藤田はバウンド処理が上手く内野手から信頼も厚い。更に外野陣は杉浦、酒井、関が昨年同様の堅い守備で大飛球を難なく処理し強肩での捕殺も狙えるなど、大量失点を許さず1試合平均2点以下の鉄壁な守備陣も健在だ。
2022年は前人未到のVictoria4冠を目標にシーズンを戦い、惜しくもその夢は途絶えるも各チームが「打倒戦極-SENGOKU」を合言葉に今季もVictoriaを盛り上げてくれた存在には違いない。そして昨季大躍進の立役者で、シーズンMVPにも輝いた笹尾監督を2年連続神宮の舞台で胴上げし、今シーズンを締め括りたいところだ。選手の思いは「優勝」ただ一つ。2年連続での歓喜の輪を作るべく、戦極-SENGOKUナインが戦いに挑む!!

#4 酒井 勇志 (内野手・投手)  1997年5月22日生まれ  英明高等学校~国士舘大学~JPアセット証券 リードオフマン、クリーンアップ、先発、抑え、なんでもこなせる便利屋。 困った時は酒井!と言える絶対的な信頼を得ており、今年は肉体改造で長打も期待できる打者に成長した。 投げては快速球と多彩な変化球でバッターの的を絞らせない! 『 昨年に続いての決勝楽しみたいと思います!あとMVPを昨年逃したので今年は狙いたいと思います! 』
#34 杉山 優祐 (外野手)  1997年9月21日生まれ  BBCスカイホークス
長打から小技まで全てを熟す戦極のマルチプレーヤー。 フルスイングで引っ張るかと思えば、状況に応じて逆方向を狙った打撃を見せるなど高いセンスを持ち合わせる。 今年は彼の活躍が勝利に繋がった試合も多く、決勝戦でも勝負強さを見せつける! 『 昨年に続き2度目の神宮決勝今年も勝って監督を胴上げします! 』
#73 吉田 竜大 (捕手) 2000年2月9日生まれ  秋田修英高等学校~平成国際大学
今季から本格的に加入した走攻守揃ったチームの正捕手。 攻撃面では甘い球は逃さずスタンドに放り込む圧倒的なパワーと隙を逃さない走塁が魅力だ。 扇の要が高い盗塁阻止率を誇る見事な強肩で戦極投手陣を牽引する! 『 昨年出場できなかったので今年はMVP目指して頑張ります。 』
2017年から数えること6度目のファイナル進出、近年の活躍ぶりは素晴らしくVictoria史上に残る輝かしい功績を収め、Victoriaを代表するチームと言っても過言ではない。実力はさることながら草野球を純粋に楽しむ姿勢や、影で支える優秀なマネージャー陣の姿を見ると、草野球チームの模範的な存在と言っても決して大げさな表現ではないだろう。
他のチームからも一目を置かれる存在だからこそ今季は「プレッシャー」という見えない敵と戦いながら、時には意見の食い違いで選手同士が衝突する事もあった。無論レギュラー争いも熾烈を極め、それぞれの長所を活かしミスを選手全員でカバーし合いながら厳しいシーズンを戦い抜いてきた。
そんな個性溢れる選手を紹介すると、攻撃陣では俊足巧打のリードオフマン桑原(南)、バッターボックスでは独特の空気感を出し、足でプレッシャーをかける青野、抜群のバッティングセンスが持ち味の茂木、チャンスに強い本木、白石(光)については今年よく得点を挙げてきた。更にはシーズン途中から加入した中路は小柄ながらもパンチ力が持ち味で、昨年から加入した進藤が打てばチームが盛り上がり、代打の切り札として控える柳澤の活躍も光ったシーズンだった。
一方のディフェンス面では、今季関根がチームのエースとして活躍。四死球が多く自分を苦しめる事もあるが、我慢強く投げるのが特徴で若手の杉沼、横田、前田の活躍も大きかった。特に杉沼は練習試合でも手を抜かず、懸命なプレーでチームに良い刺激を与えた。そんな投手陣を引っ張る桑原(以)は今季から捕手にコンバートし、苦しみながらも様々なピッチャーを引っ張り、この1年間上手くゲームメイクを果たした。
更にはバックで守る守備範囲の広い桑原(南)、茂木はいくつものピンチを救い勝利に貢献し、ユーティリティな白石(太)と上島は大事な所で存在感が際立った。チームのまとめ役で精神的支柱の坂東は内野を守るが、去年は斉藤と共に主軸を務めるも今季は不調が続き、決勝までには調子を上げたいところだ。そしてムードメーカーの白石(光)、白石(太)、斉藤はベンチを盛り上げ、チームの道具管理や雑用などを自らこなし、皆が試合に集中出来る環境を率先して作っている鈴木も貴重な存在としてチームを支えている。最後にチームを1年間サポートしてきたマネージャーの山ノ井、遠藤も優勝には必要不可欠なラストピースである事は言うまでもないであろう。
前人未到のトーナメント大会3連覇、今季は苦しみながらも偉業達成に向けて1年間もがき苦しんできたPIECEナインが、12年間のVictoria史に新たに名を刻むべく、大注目の一戦に向け全員野球で頂点を狙う!

#13 関根 雅斗 (投手) 1994年8月21日生まれ  市立川越高等学校~平成国際大学
今季はPIECEの絶対的エースとして大車輪の活躍。 多彩な変化球と強気なピッチングが持ち味で、ピンチの場面でも冷静かつ大胆さを見せるタフガイ。 チームの期待を一身に背負う新エースが神宮のマウンドで躍動する! 『 今年からチームの主戦投手として起用していただき、昨年と同じ舞台まで来る事ができて、一安心しております。決勝戦も自分らしく、強気なピッチングで勝利に貢献したいと思います。応援してくださっている方々の為にも、チーム一丸となって史上初3連覇を達成できるように頑張ります! 』
#18 上島 拓真 (内・外野手) 1994年1月12日生まれ  賀茂高等学校~鳥取大学
今季入団を果たした走攻守三拍子の揃ったユーティリティープレーヤー。 シーズン序盤は結果が出ず苦しい時期もあったが、地道な努力で今ではチームの4番に君臨。 打撃だけでなく守備や走塁能力も高いPIECEのニュースターが神宮の舞台で大暴れする! 『 昨年は2連覇を応援席で見届け、今年はPIECEの一員として同じ舞台で優勝を目指し共にプレーができること、大変嬉しく思います。野球ができる喜びと感謝を胸に、柴監督を胴上げできるよう全力でプレーし勝利に貢献します! 』
#52 青野 祐樹 (内野手・投手) 1989年3月8日生まれ  西武台高等学校(テニス部)
テニス部出身ながら強豪PIECEでスタメンを張る快速男。 主に内野手として活躍するが、テンポの良さや駆け引きの上手さで投手としても見る価値のある選手だ。 一度見たら忘れらない彼のスピードが新タイトル獲得を加速させる! 『 塁に出てからが持ち味なので、決勝戦でも積極走塁を意識しながら戦います。どんな場面でも空気を変えられるような打撃、走塁をしてチームを盛り上げていきたいと思います。Victoria SpringCup 3連覇という偉業達成に向けて全力を出し切ります!! 』