TOP > マガジン > ZOOM!Vol.24:スペシャル座談会(捕手編)
日々トレーニングしている事は?

菊谷  「この歳になると常に鍛えていないと厳しいからね。怪我しても治りが遅くなっていくし、常に怪我とも向き合いながらやってる感じだよね」 千葉  「自分も2年置きくらいで肘と肩を交互に痛めてますね。だから常に授業中ストレッチしています。自分は小学校の先生なので黒板にチョークで文字を書きながら肩を伸ばしています(笑)」 神谷  「自分も家の裏が多摩川なので、オフシーズンはトレーニングしたりしますよ」 須永  「走ったりはしないですか?」 千葉  「走ると言えば鬼ごっこくらいですかね(笑)」 菊谷  「俺は犬の散歩かな(笑)」 須永  「やっぱり走るのはピッチャーくらいですかね?」 菊谷  「そうだね。ウチのエース根岸さんも日々のトレーニングで走ってるもんね。そうやって何かしらで鍛えていないと、どんどん筋肉も落ちていっちゃうからね」 千葉  「あとは、仕事柄一年を通して体を動かしていますね。他の学校の先生と対抗戦があって、今の時期はバレーボール、9・10月はテニス、12月にバドミントンやって、2月は卓球みたいな(笑)。さらに毎週金曜日は年間を通してバスケットの練習があるので、常に違うスポーツでは体を動かしていますね」 菊谷  「それは良いね。ただ走るのはつまらないからね。実は自分の奥さんと子供がバレーボールをやっているから、平日は一緒に練習行って体を動かしてるんだよね」
キャッチャーミットに対する拘りは?

菊谷  「俺はなるべく深い方が良いかな。特に軟式だと浅いとボールを弾いちゃう怖さがあるからかな。キャッチャーフライなんかボールの回転が凄いから特に怖いよね」 神谷  「ですよね。軟式のキャッチャーフライはホント捕れないですよね」 須永  「深いと盗塁時とか投げづらくないですか?」 菊谷  「そうやって言われるけど、そんなに大差ないかな」 千葉  「軟式ボールの場合はしっかり捕球してから投げるようにしているので、まずはちゃんと捕れる深いミットが良いですね」 神谷  「僕は縦長のミットが良いですね。脇を開けて捕ってホームベースを多く使えるようにしたいので。あと、網の部分は凄く緩くしています」 千葉  「そうだよね。緩くしてると、網の部分に引っかかってくれてラッキーみたいな時があるもんね(笑)」 須永  「基本的にどの部分で捕りますか?」 菊谷  「それは人それぞれじゃないかな。親指の部分だったり、網だったりとか経験の中で違うと思うよ」 須永  「硬さの拘りはありますか?」 千葉  「自分はあまり柔らかくしたくないですね。ちょっと硬めが良いですね」 菊谷  「でもそれって難しいよね。長く使ってると結局柔らかくなっちゃうもんね」
バッターに対して一番観察するポイントは?

菊谷  「やっぱり足下かな。立ち位置だったり、角度だったり。例えば、外を攻め続けていたら何球目かに少しでも寄ってきたり、右足を引いたりを見つけたらインコースを攻めるみたいな。そういうのは自然と見えるようになったかな。あとは、顔を見て何考えてるのかなって」 須永  「顔を見て分かるものですか?」 菊谷  「何となくの雰囲気だけど、感じる時はあるよね。それも経験なのかもしれない」 千葉  「中には分かりやすい人もいますよね。今絶対サイン出たなみたいな(笑)」 神谷  「自分も立ち位置と、もう一つはステップですかね。あと、打席に入る前にスイングをするじゃないですか。そこは特に注意して見てますね。誰しも癖というものがあるので、観察は大事ですね」 須永  「中には何も考えず、感覚だけで打ってくるバッターもいるじゃないですか?そういうバッターに対しては?」 神谷  「そういうバッターが一番怖いですね(笑)」 千葉  「自分は一球一球の違いもそうですが、見逃した時にかかとに体重が乗ったらストレートを待ってるなとか、特に重心には気を付けますね」 須永  「そういう所まで見てるんだね。勉強になります(笑)」
配球について心掛けている事は?

菊谷  「試合を通して1人のバッターに対しては、1打席目から3打席目までをトータルで考えているかな。結局配球を覚えていないと組み立てられないし、打たれたか抑えたかでも変わるしね。あとは、ピッチャーの調子でも変わってくるから、その日その日で軸にするボールだったりを考えないといけないんだよね」 須永  「例えば自分の場合だと1打席目を変化球で打ち取られたら、2打席目はその変化球を待ったりする選手もいると思いますが、そんな時はどうする?」 千葉  「変化球は使いますけど、ストライクゾーンじゃなくてボール球で使いますね。自分はそういうタイプです」 須永  「なるほど。でも裏をかいたり、裏の裏をかいたりって難しくないですか?」 菊谷  「確かにね。そもそもこっちのリードに応えてくれるピッチャーのコントロールがないと出来ないからね」 須永  「では、ランナーがいる場合はどうですか?」 菊谷  「いかにも足の速そうなランナーだったら考えるけど、基本はそんなに変わらないかな。あまり意識し過ぎるとこっちの攻め方が狭まっちゃうからね」 神谷  「どうやって打ち取るかは考えますよね。でもそれは一番レベルの高い考え方だと思っていて、ピッチャーの調子で配球を考えるのは一番初歩の段階かなと思っていますね。今のTropicana投手陣には一番上のレベルは求められないですけどね(笑)」 須永  「でも良いピッチャーたくさんいるよね(笑)?」 菊谷  「そうそう。良い選手いっぱいいるよ(笑)」 神谷  「でも勝てないんです(笑)」 千葉  「一番に考えたいのはバッターの苦手な部分で配球をしたいですよね。でもその日のピッチャーの調子とかによって、そこがどんどん変わっていかなくちゃいけないので難しいですね」 菊谷  「それこそ見逃し三振で終わりたいのがあるから、バッターの裏の裏を考えてるよね」 須永  「そうやってキャッチャーは見ているんですね。プレーしていた時はキャッチャーの視線を感じていたので、逆にステップを大きくして見逃したりして、型にハマらないようにはしてましたね。自分はどちらかというと来た球を打つタイプだったので」 菊谷  「それは一番嫌だね」 神谷  「反応で打つタイプは難しいですね」 菊谷  「ストレートのタイミングで待っているのに、変化球を反応して打たれるとキツくなってくるよね」 千葉  「そうですね。そこもバッターとの勝負ですね」
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